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Modest Comments on contenporary politics by Akai OHI (Twitter:@AkaiOHI)。
by akai1127ohi
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【詩】 弁証法

弁証法は
突然不意に訪れる
正反合のトゥリアーデは
意識してない時に発揮される

それゆえ反は、いつも不安だ
弁証法は常に不安とともにある
それゆえ事物の進展は
諦めと紙一重の先にある

反はいつも全力で
本気で潰しにかかってくる
それは調和を導く呼び水ではない
こちらが事前に用意した
物分りの良いサクラの質問者ではない

攪乱されてとっ散らかって
解決できない矛盾に呆然としながら
未遂に終わった可能性

だからこちらも本気で抵抗する
本気と本気のその先に
合が導かれる

もういいかげん
この努力は流産だったと諦めた時
不意に弁証法が現れる

予定調和は弁証法を導かない
あらかじめ合が準備されている反は
反ではない

弁証法はいつも不安とともにある
物事の進展は
常に不安の先にある
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by akai1127ohi | 2015-07-28 02:54 | | Comments(0)

差異を「無視」するという寛容ー運動の高揚のために

政治の「運動的局面」においては、同じ目的を共有しながら、実に多種多様な人々が出現してくる。警官に突っかかるロートル左翼、全共闘くずれ、植民地主義清算倫理的左派、共産党、社民党、市民派、民主党良識派、ノンポリ意識高い系、まじめに戦争を憂う人、冷やかし半分の「とりあえず観察派」まで、およそ多様な人々が現場に「湧いて」くる。

運動の現場は醜悪だ。
独りよがり、マイクを握っての不意の絶叫、自己陶酔、過度に「思いつめた感じ」、自分だけが被害者面、権力断罪癖、……etc。違和感を感じるきっかけに満ち満ちている。

しかし、目的を共有するなら、そこでアレルギーを起こさないこと。目的達成のためには、「醜悪さ」は織り込み済みで、「違和感」は必然で、シュプレヒコールの文言への批判はあたりまえ。しかし、「それを踏まえてそれでなお」という態度を維持すること。

運動の現場は「ばい菌」に満ちている。
無菌状態にあった人がばい菌に面とくらうのは当たり前。しかし、ばい菌があって免疫が鍛えられる。様々なばい菌にタッチし、その酸いも甘いも知って、その先に自分の比較的固定的安定的なスタンスを作り上げること。

「政治的思考」とは、無菌室ノンポリの「中庸」ではない。右の端から左の端まで否応なく知った上で、それで敢然と選び取られる「中庸」だろう。両者は似て非なるものだろう。

政治は「勢い」であり、「局面」であり、ある意味その論理で動いて行く。それは運動の中の暴力ともいえるが、共同で相手に立ち向う強い力でもある。そして何より、運動は、一人では達成できない目的を、集団でなしとげる、という側面がある。

だからこそ、運動の方法やスタイルの趣味嗜好について、互いに違和感を感じたり、内心軽蔑していさえしても、「無視」してスルーする寛容が必要になる。

「寛容」とは、相手を尊重することではなく、あいつのやり方は気に食わぬと思う相手を「無視」すること。内心軽蔑しててもまったくOK、「無視」を決め込みスルーすること。政治的機能が相殺的でなければ、気に食わなくても「無視」する、あいつはあいかわらずだな、と思いながら無罪放免してやる。運動が盛り上がるにつれ、この「寛容」が必要になろう。

その方法やスタイルがだめだと思うなら、それを批判することより、そうでない方法やスタイルを自分で作り出すこと。それがみんなの求めるものであれば、自然と受け入れられて、相対的に「だめな方法」を凌駕するだろう。

黙認できる所は妥協し、how の問題で同意できないことは「無視」を決め込み、自分の言葉ではないスローガンは頑として口を閉じたままでいたらいい。それでいてなお、デモの隊列からは離れない。デモがある時は浮気がちに参加する。

それによって、「一人ではできないこと」、「まとまってこそ初めて達成されること」を達成させる。その習熟と訓練こそ、一つの政治目的を達成するための成熟であり、「こちら側の政治」だろう。
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by akai1127ohi | 2015-07-19 13:44 | 散文 | Comments(5)

【詩】 裸の王様の強行採決

裸の王様は家族思いだ
少年だった自分を
いつも膝の上で抱いてくれた祖父

奥手で内気だった少年は
とりたてた蛮勇の持ち主ではないが
祖父の悪口だけは許せない
学園の社会科教師に
公然と反論する反逆児の一面を覗かせた

周囲の誰もが
それが合理的だからではなく
それが「家族」の話だったがゆえ
少年の自己主張を認めてやった

1960年6月
「国際共産主義者」に囲まれた国会
祖父がブラインド越しに外を眺めると
深夜の総理執務室に
総理の弟が角瓶片手に入ってきた

兄さん
死ぬときは一緒です
今夜は飲みましょう

それが裸の王様の原風景だ
国政を担う政治家の責任だ
あの優しかった祖父の信念だ

そんな夢想を膨らませていると
目の前でワーワー騒ぐ関西女の大声に
裸の王様は現実に引き戻される

このアマが

妄想を中断されて不機嫌な王様は
宰相らしく言いかえしてやった

「早く質問しろよ」

蜂の巣をつついたように議事が紛糾し
隣の委員長席に野党が駆け寄り騒いでいる
裸の王様は議会運営を慮って
ほんの少し後悔する
でもまあいい、三日で国民も忘れるだろう

さてどうしようか

裸の王様は
自身の強行採決によって
国会を取り囲むデモの隊列を想像する
首相官邸のブラインドの隙間から
そのデモ隊を眺めては
国政への責任を果たす自分の姿を憧憬する

裸の王様は
その夜に備えて
飲めないウイスキーをひとさじ舐めてみる
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by akai1127ohi | 2015-07-18 03:06 | | Comments(0)
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