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松井・広島市長への提言―(3)紙屋町シャレオの反省・人と車の優先順位の見直し

ここ数年の広島の自動車優先、コンクリート中心の都市開発を痛感させるのが、紙屋町地下街「シャレオ」です。地下街の完成とともに地上から人が消え、紙屋町は、無機質な車の群れが騒々しく行き来する、なんとも寒々しい空間になってしまったと思う。

たとえば、英国マンチェスター市の駅前は、車の進入は部分的に制限され、市電と通行人が行きかう面白い空間が創出されている。歩行者、車、市電など、都市を構成する要素の優先順序を、もう一度考え直すべきように思います。

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かつての紙屋町交差点は、歩行者で賑わい、募金やら演説やら何かしらのイベントがあり、いつも「音響装置付信号機」の音や、広島そごうの「小さな世界」の演奏など、音楽もあった。しかし、地下街シャレオの完成によって、地上から信号機は消え、ついでに、そごうの大時計の「小さな世界」も廃止になってしまった。紙屋町から、音が消えた。

「とうりゃんせ、とうりゃんせ、ここはどこの細道じゃ。天神様の通る道、ちょっと通してくだしゃんせ。用のないもの通しゃせぬ。・・・・・・♪ ピポ、ピポ、ピポッ。信号が赤に変わります」

考えてみれば、紙屋町交差点のこの信号機械音は、この街を舞台にした私の青春のBGMにもなっていたように思います。

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そごう正面の大型時計盤が流す「小さな世界」もまた、私のささやかな楽しみの一つでもあった。

今年(2011年)の正月に帰省して、悪友シーウルとそごう前で待ち合わせした際、7時の「小さな世界」が聞けると楽しみに時計盤を見上げていたが、一向に「愉快な小人たち」が出てくる気配がない。近くにいた警備員の人に聞くと、廃止になったという。

写真は、7時をすぎても演奏が始まらない広島そごう正面の時計版

a0101503_082661.jpg


7時をすぎても微動だにしない時計盤の前に立ち尽くすと、むなしく夜の風が吹き通っていった。
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by akai1127ohi | 2011-04-17 00:08 | Comments(0)

松井・広島市長への提言―(2)広大跡地から鷹野橋にかけて

松井市長は、①広島駅前、②紙屋町という、楕円形に広がる二つの「さかりば」を中心に都市構想を考えているようです。

しかし、広大跡地再利用を踏まえれば、それに加えて、③広大跡地から鷹野橋かけて、「第三のにぎわいの場・第三のさかりば」があろうかと思います。

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現在、広大跡地はそのまま開放されている。
市のHPから、当座の土地利用案を見ることができる。旧理学部一号館はさしあたり保存活用が目されるものの、その左右の空間は、「『知の拠点』を支えるゾーン」とありながらも、住宅・商業関連施設を志向しているようです。

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現在の広大跡地は遊休化しているものの、都心に出現した、打ち捨てられた原っぱのような現在の空間は、それなりに魅力的です。元来が大学のあった場所なので、ここは、学生や若者たちが自生的に文化活動を行えるような、前衛芸術の実験場というような都市空間となりえないかと期待します。

地元の人は過小評価している気がするが、夜の広島「本通り」を歩いて目にする大道芸人やストリート・ミュージシャン、詩人、色紙画家などのパフォーマンスは、東京の吉祥寺や高円寺を凌駕する創造的な活気があります。

広大跡地は、元来、学生運動のアジ看板や、広大生のための古本屋、映画館サロンシネマなど知的文化的な色合いのある場所だったと思われる。「第三のさかりば」は、このような若者の前衛的エネルギーが存分に発揮される空間となれないか。被爆建物であり、近代建築固有の威光をたたえる広大理学部一号館と、現代的な若者の芸術志向と調和させる工夫ができないものかと思います。

広大跡地から鷹野橋にかけて、広島の若者による、開放感あふれる実験的解放区とすべく、「第三のさかりば」とすることを提案したいと思います。
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by akai1127ohi | 2011-04-15 09:35 | Comments(1)

松井・広島市長への提言―(1)市民球場後地の再活用について

広島の松井新市長は、さっそく「広島オリンピック」の承知断念を明らかにした。
松井市長は、選挙戦最中から「反秋葉」の立場だった。しかし、「反秋葉」のスローガンにこだわりすぎると、逆にそれに囚われることになる。もちろん、秋葉市政を反省的に総括する必要はあろう。しかし、全部をそっくり継承するか、全部をそっくり拒否するかという二者択一は、政治的には稚拙なスタンスだと思います。秋葉市政からの転換が「目的化」されると、秋葉市長の提案した妥当な提案さえ捨象せざるえなくなり、結果的に、新市長の可能な選択肢を狭めることになる。「誰が言ったか」ではなく「どんな内容か」で判断すべきだろう。

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新市政の懸案の一つは、旧広島市民球場跡地の再利用計画です。
秋葉市長は、緑地公園と折鶴ホールを中心とした「緑地化案」を示したが、今回の市長選では、大原、桑田の各候補はこれに反対の態度をとった。しかし、「緑地化案」の「見直し」「再検討」を主張する大原、桑田候補は、「夢の器」の創出といった抽象的で曖昧な方向提示(大原)に終始するか、その必然性が共有されているとは思えないサッカー場(桑田)という案に言及するにすぎなかった。

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松井、豊田の両候補は「緑地化案」を含めての再検討の立場でした。

私は、「緑地公園化」という現行案を軸にするのが望ましいと思います。
その上で、広島城・中央公園と平和公園との地理的・空間的な連続性を創出することが望ましいと思います。広島城から平和公園までを空間的に連続させる、人口100万人をこえる「大都市」では稀有な、「都市型セントラル・パーク」という構想が、新しい広島の「にぎわい」の形として望ましいと思うからです。

旧広島市民球場は、広島復興の象徴であったと同時に、空間的に見るならば、広島城・中央公園と平和公園とをさえぎる物質的な「敷居」ともなってきたといえよう。

市民球場跡地の整備計画は、この「敷居」が取り払われることの空間的可能性を最大限に生かすべきです。市民球場後地にあらたに「箱物」の商業施設を建設して、南北の空間的一体性を遮断するというのは、最も魅了を欠いた結果だと思います。

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旧市民球場という物質的「敷居」がなくなり、中央公園・広島城から平和公園までの広範な緑地公共空間が創出されれば、その域内には、市民プール、こども文化科学館(プラネタリウム)、こども図書館、市立中央図書館、フィルム・ライブラリー、青少年センター、県立体育館といった、市民の教育・文化・スポーツ・レクリエーション施設が点在することになります。

広島城から平和公園までを貫く広大な都市型緑地空間を基本コンセプトとしながら、その域内に、上記のような教育・文化・スポーツ・レクリエーション施設が点在し、それらを有機的に関連づける空間演出ができれば、それは、ニューヨークのセントラル・パークに負けない、都市型の文教・緑地空間が創出されると思います。

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この「都市型セントラル・パーク」を、たとえば北端の基町高校から南端の平和資料館まで散策するとどうなるか。

散策者は、毛利氏築城の広島城、日清戦争の大本営跡地、1945年の原爆ドーム、戦後の復興の象徴となった市民球場跡地、そして、未来に向けたヒロシマのメッセージを発し続ける「せこへい像」……、といった史跡・モニュメントの傍らを歩くことになります。それはまた、近代の「廣島・広島・ヒロシマ」を想起し、学習するための「タイム・トリップ」ともなるだろう。(軍都「廣島」であった事実を隠す必要はない。むしろ、それを直視し、その上で被爆地「ヒロシマ」の任務を再確認すべきです)。

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したがって、市民球場跡地利用案の一つとして、秋葉市長の「緑地広場案」は、実行にむけ検討すべき選択肢だと思います。その上で、広島城・中央公園から平和公園の空間的連続性・一体性を意識しつつ、その広大な「都市型セントラル・パーク」の域内に、既存の文化・教育・スポーツ施設と、新設の記念館・モニュメント・カフェなどを点在させ、緑地の中の「若者の賑わい」を構成すべきだと思います。
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by akai1127ohi | 2011-04-13 00:08 | Concerned Citizen | Comments(6)

広島市長選(2011年4月10日)について

秋葉市長不出馬を受けた広島市長選は、実質的な「秋葉後継」だった豊田麻子候補と、自民・公明が推薦する松井一美候補の闘いとなった。




民主と社民の支援を受け、秋葉市長のもとで女性副市長だった豊田麻子候補は、技官出身のテクノクラートであったが、安全運転をできる優等生ぶりが逆にインパクトに欠けた印象も与えた。また、任期末には不人気だった秋葉の「後継」としての位置づけをどこまで出すか/隠すかも、難しい判断だったと思える。

他方、自民・公明の支援を受けた松井一実候補の第一声の写真を見ると、最前列に居並ぶ紺色スーツの自民党関係者は、そのまま、地方経済誌『広島ビジネス界』冒頭のパーティ写真を引き写したような顔ぶれでした。カリスマ性には欠けるものの、「銅蟲職人」だった父親の苦労譚など、「聞かせる話」は年配層には訴えただろうし、「経済に強い」というイメージ戦略も奏功したと思える。

豊田候補の支持層は20代、30代、40代の若年層であり、豊田候補自身、カープ(野球)よりむしろサンフレッチェ(サッカー)のファンであることを前面に出すなど、それを意識したと思える。他方、松井候補の支持層は50代、60代の男性層に傾いていた。

両者の競合は、いわばパルコ・アリスガーデンと駅前清水劇場の闘いというイメージ競合でもあったが、政策的にも、秋葉市政の継承をめぐり無視しえない差異があったように思う。

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ちなみに、無党派保守中道をとる大原邦夫候補はプラグマティストであり、その内実としては、時宜にあわせて(共産党以外の)どのようなイデオロギーにもなりえる立場だった。その大原候補と、非共産系リベラル=「市民派」の桑田恭子候補が、ともに市議定数の削減や市民税減税を強調し、いずれも名古屋の河村市長の応援を取り込もうと工作したのは、印象的でした。

大原候補はそのイデオロギー的expediency から、桑田候補は「市民派」と「ネオリベ」路線とのある種の親近性から、いずれも期せずして河村的ポピュリズムへと接近したものであり、私はこの路線は、いささか政治的に軽薄だったと思います。

共産党の大西候補は、唯一、上関原発への反対に言及するなど、さすが共産党と思わせる正論を主張した。しかし、自身の立候補を党の主張の宣伝広報と心得えているかのような、党職員の「持ち回り」立候補といった様子で、「なぜ今、なぜ自分が、なぜ広島で?」という必然性を、本人自身の熱意で伝える意思と努力は捨象されており、これでは「人に響く言葉」にはならないように感じられた。

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広島市長は、秋葉はもとより平岡、荒木と、保守系であってもずっと「非自民」を堅持してきた。特に三期12年の「秋葉時代」、自民党市議は秋葉を「得意な左翼思想の持ち主」と呼び、あの手この手の候補者戦略を用いて秋葉打倒を策略してきた。それでも「非自民」を守ってきたのは、広島市民の良識であり、「ヒロシマ」の最低限の矜持であり、いわばアイデンティティだったと思います。

今年の8・6には、公明の推薦を受けた典型的な自民党市長が、「平和宣言」を読むことになります。広島が、単にどこにでもある一地方都市となったようで、言いようのない憤懣を感じるのが、私の偽らざる気持ちです。

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豊田(民主・社民)、桑田(「市民派」)、大西(共産)の得票数を単純加算すれば、松井候補を上回っている。広島の広義のリベラル層の再建・結集に意識的となることが、「ヒロシマ」の最低限の矜持、アイデンティティを回復するために、必要と思える。

その上で、一人のconcerned citizen として、あらためて、それでも新しい市長に、以下のことを強く要請したい。

【平和】 「平和宣言」の読み手にふわさしいヒロシマ認識を持ち、アジアへの視点と憲法9条を尊重すること。

【都市開発】 紙屋町シャレオ、高速二号線など車中心、コンクリート中心の都市開発の方向性を見直し、バスや市電など公共交通機関を維持、拡大すること。

【被爆建物・近代化遺産の保存】 広大跡地・旧理学部一号館、旧日銀(中区)、陸軍被服廠(南区)など極めて重要な価値を持つ被爆建物・近代化遺産をしっかりと保存し、教育、文化、芸術施設としての再利用を目指すこと。

【海浜地域】 元宇品など海浜地域開発は、地域の自然を保存し、元宇品の大規模な山林伐採や海の埋め立てなどは絶対に行わないこと。
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by akai1127ohi | 2011-04-11 01:49 | Concerned Citizen | Comments(1)
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