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イギリス・オランダ(完) Britain's Everyday Heros

1950年のラスキの死後、LSEでラスキの薫陶を受けた留学生たちが、インドにもどってHarold Laski Institute of Political Scienceという研究所を作る。当初はイギリスなど欧米の政治学の紹介、その後はインド政治の実証研究を行っている。オクスフォード大学Indian Instituteがこの研究所の発行していたパンフレットやジャーナルをそろえており、そこに向かった。日本での「ラスキ・ブーム」が戦後日本の政治状況を背景にしていたように、インドにおけるラスキ受容も、インドの民主化とその耐用という課題と密接であったといえよう。

Indian Instituteは、新ボードリアン図書館の四階にあった。
以前オクスフォードに一年いた時は、全く知らない図書室だった。窓からボードリアン図書館のラドクリフ・カメラの屋根がよく見渡せて、景色の素晴らしい隠れ家のようなところだった。

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写真はオクスフォードのNew College、ラスキの部屋があったというRobinson Tower。
(New Colegeは名前に反して全然newではなく、1379年の創設である。)

               ***

移動の道中、古本屋で見つけた本を面白く読んだ。
現首相ブラウン(のゴーストライター?)が財務大臣時代に書いた本で、Britain’s Everyday Heroというもの。銃規制運動家、地元運動クラブのコーチ、反人種主義の地元活動家など、20人の人にブラウンがインタビューを行い、このような市井の人々こそBritain’s Everyday Heroであるという結論。政府と市場の二元論ではなく、communityのcivic actionにこそ21世紀の活路があるという主張。何というか、魂胆は見え見えなのだけど、そういうものとして非常に面白く読めた。

               ***

2年半ぶりのオクスフォード。
愛らしい小さな中心部、愛憎いずれも様々な思い出、そして全く変わらない千年の街。

2年半前にお世話になった人に、様々に恩返しもできればという思いでオクスフォードに向かったのに、行程の最後で疲れも出たのか、Indian Instituteの薄暗い図書室で昼過ぎから明らかな悪寒と熱を感じた。結局、オクスフォードで風邪をひいてしまい、恩返しところか、新たな恩を借りることになってしまった。去り際、各学生に与えられた小さな郵便受けである「鳩の巣pigeon hall」に、お礼の手紙と£10紙幣を入れた。

               ***

リーマンブラザーズ以来の金融恐慌の影響は、イギリスの方が今のところより直接的のようだ。解雇やリストラと同時に、ただでさえ厳しい理系院生の就職先も先細っているという。そのような話を、およそ世界の経済変動とは無関係に存在しているかのような、午後の日差しに照らされた静かなクライスト・チャーチ・メドウで聞いた。

オクスフォードにおいては、理系の大学院生の生活は恐ろしいほど単調で、文系の大学院生のそれは恐ろしいほど孤独だ。この時代に、異国での孤独な研究を続けられる胆力と精神力、強い自我の力を持った人をこそ、私はBritain’s Everyday Heroと呼びたくなった。
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by akai1127ohi | 2009-04-05 01:22 | Comments(0)
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