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Modest Comments on contenporary politics by Akai OHI (Twitter:@AkaiOHI)。
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カテゴリ:釜山旅行記( 3 )

釜山旅行記(完):つばき咲く…

今回の釜山旅行で、実は半日だけ、釜山の中心部を案内してくれる人がいた。
その人が、釜山港を見下ろす竜頭山公園で、この歌知ってますか、と、歌を口ずさんでくれた。「つばき咲く、春なのに……」




チョーヨンピル、美空ひばり、テレサ・テンの「釜山港へ帰れ」もいいけど、本当は、竜頭山公園でさりげなく口ずさむアカペラの「釜山港へ帰れ」が、一番いいようです。

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     写真は竜頭山公園。奥は釜山タワー、その前の像は李舜臣像。

               ***

山の上にある民主公園から、歩きながら市街地まで降りた。
道中に出会ったこのような住宅街は、リスボンの街並みを彷彿とさせた。
教会の鐘の代わりに、球遊びに興じる子どもたちの声が聞こえた。

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               ***

釜山の一番の繁華街は西面。
西面のカフェでコーヒーを飲んでいた。窓から人通りでにぎやかな大通りを見ていると、どうやらこのカフェの前は待ち合わせのスポットのようだ。女子学生やサラリーマンの男たちが、それぞれ人を待ち、ここで落ち合うとそれぞれの行先へ散らばっていく。

それとなく見ていたのは、遠くから近づいてくる待ち人を見つけた時の、韓国の人の感情表現。女子学生は白い歯を見せて抱きつくように駆けよる。男たちはなにやら激しく握手したり叩きあったりしている。何を言っているのだろうか。

おう、待ってたぞ。
ようやく来たか!
俺はお前に会いたかったよ。
よし今夜はお前と飲むぞ。
さあ出陣だ。
今夜は楽しい夜だ!

まるでこんな感じだ。
恥ずかしがり屋で一歩引いた日本人の交友関係で楽なところもある。
でも、お前と会いたかった!という気持ちを率直に伝える、こんな感じの人間関係に、憧れてもいいんじゃないだろうか。

               ***

これから私は、このような人々とどのような関係を築いていくのだろうか。
大昔の地図を見れば、北海道と九州はユーラシア大陸につながっていた。「日本海」は大きな湖だった。「日本人」と思っている人は実は「朝鮮人」で、「朝鮮人」と思っている人は実は「日本人」なのだ。

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          写真は西面にある書店、「教保文庫」

教保文庫は韓国の大型書店で、写真はその釜山店だ。
ここでKorean-English Dictionaryを買った。日本に帰ってから、これでハングルの勉強を続けるようにしよう。
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by akai1127ohi | 2008-10-04 01:13 | 釜山旅行記 | Comments(0)

釜山旅行記(2):在韓国連軍墓地

韓国戦争(朝鮮戦争)は国際連合軍が編成された初めての戦争で、釜山にある在韓国連軍墓地は、韓国戦争で死亡した2300名の国連軍兵士の墓碑であり、世界で唯一の国連墓地だ。

国際連合が第二次大戦の戦勝国によって形成されたように、朝鮮戦争で死んだ兵士の国籍も、イギリス、オーストラリア、カナダ、オランダ、北欧諸国などが多い。

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               写真は釜山の国連墓地

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            写真は朝鮮戦争で国連軍を形成した17国の国旗

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             写真は無名戦士の墓碑銘

板門店に行った時も実感したが、朝鮮戦争は朝鮮人民民主主義共和国と国連軍とのあいだの戦争で、休戦協定の当事者も、その両者である。大韓民国は休戦協定の当事者ではない。

1950年当時においては、国連の枠組みによって国際紛争を解決しようとする真摯な試みがあったということ、そのような国連への期待があったのだと感じる。

その後の米ソ冷戦のなかで、国連による紛争解決、各国の主権の放棄と国連への集中などといった「甘い」ことは言えなくなるのだが、冷戦が終わった現在、再び、国際連合が出来た当初の真摯さとまじめさで、国家主権の放棄ということを、真剣に考えたり主張したりしてもいいのではないかと感じる。
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by akai1127ohi | 2008-10-04 00:08 | 釜山旅行記 | Comments(0)

釜山旅行記(1):People are strange when you are……

夏の終わりの季節を、釜山で過ごした。

短い滞在だったけど、実に様々な釜山の顔をのぞいた。
海や坂道の多い地形から言って、日本でいえば神戸や横浜のような場所だろうか。
パリのようなショッピング・ストリートがあったり、坂道の途中に形成された、密集して原色の住宅街は、リスボンやナポリのような南欧風のイメージを湧かせる。
首都ソウルが行政や政治の中心であるadministrativeな街であるのと対照的に、釜山は風光明媚な街という印象だ。

外国の経験は、東京に縛り付けられて集中を要する作業に没入せざるを得ないとき、観念のなかで自分が固定されている場所を飛び越える喜びを与えてくれる。これから論文に取り組む過程で、夏の終わりの釜山の景色を思い出すことも多いだろうと確信している。

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               写真は釜山西部の高台から影島方面の景色

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               写真は民主公園から釜山港方面

               ***

四方田犬彦の韓国紹介の是非は一応脇において、個別的に共感しえるところがあるとすれば、四方田がPeople are strange when you are a strangerという英語の歌詞を紹介している個所だろう。

「この一行は、後にわたしがモロッコ旅行記を執筆したり、差別問題について発言したりするさいに、大いに心の拠りどころとなることになった」(『ハイスクール1968』、p60)

異文化に突入する際に、この言葉が四方田を鼓舞したというのは、よくわかる気がする。
違う言葉や違う文化の人々がstrangeに見えるのは、自分がstrangerにすぎないからだ。相手の言葉を学び、相手の慣習を学んで、相手のなかに入っていけば、自分はもはやstrangerではなく、相手ももはやstrangeではない。その自覚がなければ、異なる他者との接触によって自己を鍛える道を逃避した、「井の中の蛙」への道が待っている。ナマコや納豆を食べる自分たちが他者からどれほどstrangeに見えるかという自覚なしに、自分と異なる他者の慣習を冷笑するだけの夜郎自大への道が待ちかまえている。

               ***

釜山の海辺に広がるチャガルチ市場は釜山を代表する市場であり、とても刺激的な場所だ。
この一帯はかつては泥質の海辺で、チャガルチとは元来は泥を意味したそうだ。下関の唐戸市場にも行ったが、そんなものは小奇麗に管理された子供だましに見えるほど、大きなインパクトがある。この市場で一日で売られる食物の総量は、私が一生で食べる食物の量よりも多いだろうと断言できる。

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               これは赤エイの干物

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               これは赤魚(尼鯛だろうか?)

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               これは鯛

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               これはサバ

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               これはコノシロの生簀

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               これはコノシロをさばいているところ。

コノシロは、日本で言えば鯖やイワシのような大衆魚で、臭みと小骨が多いために日本人の食卓に昇ることは少ないが、韓国だとコノシロの刺身を刺激の強い赤みそにつけてボリボリと食べる。日本だと青物や光り物はやたらに生臭いといって敬遠する人がいるけど、私はどうも過剰意識のような気がする。魚の臭みは海の匂いで、それこそわれわれが生魚に求めるものではないだろうか。洗練された日本の刺身もいいけど、赤みそにまぶして骨まで噛み砕く韓国の刺身も個人的には大変好きになった。

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               これは「コウジ」

これの正式名称はわからないのだけど、広島の釣り具屋では「コウジ」と呼ばれていた。
コウジは日本だと釣りの餌に使われる水生昆虫(?)で、スズキや黒鯛などを狙うときに使われる餌である。おそらくゴカイの仲間といえるだろう。自分も広島でスズキ釣りに凝っていた時に、ルアー釣りの片手間にコウジで餌釣りをしたことがある。ナマコのような軟体であるが外皮は意外に頑丈で、針に通すのに一苦労した覚えがある。その時の手の触感から、なるほど口に入れてもナマコのようなコリコリとした感覚だろうと推測がついた。食べてみたかったが、注文の仕方がよく分からずに結局今回は食べずじまいになったが、次回行った時にぜひ食べてみたい。

               ***

魚市場をはいずりまわって、魚と汗のにおいを漂わせながらサンダルで旅をする、そういう旅のスタイルができるのも、あと5年だろう。若い勢いで可能になる旅だ。年をとれば体力も衰えるし、恥もかきにくくなる。だからあと5年は、そういう旅のスタイルで、行ける所を行きつくしておかねば、と思う。
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by akai1127ohi | 2008-09-28 02:48 | 釜山旅行記 | Comments(0)
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