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Modest Comments on contenporary politics by Akai OHI (Twitter:@AkaiOHI)。
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『ピープルズ・プラン』「特集・オバマからトランプへ―変化するアメリカを掴む」

私も編集委員を務めます雑誌『ピープルズ・プラン』(第75号)で、拙責任編集で組んだ「特集:オバマからトランプへ―変化するアメリカを掴む」が刊行されました。


編集会議で企画発案したのは一年前、昨年の2月に遡る。2016年大統領選にあわせてアメリカ政治に精通しておきたいという思いから、企画立案に手をあげて、ちょうど一年。その後、幾度の編集会議、昨年9月の私の渡米、依頼原稿のとりまとめをへて、本日(2月7日)発送作業となった。


雑誌の特集を編集したのは私にとって初めての経験でしたが、今日、ピープルズプランの事務所で、刷り上がった雑誌の巨大な山塊から一冊取出し、ページをくって感慨深いものがありました。

          ***

本特集は、オバマ時代(2009-2017)のアメリカを対象としながら、オバマ政権の総括、2016大統領選のダイナミズム、社会運動、そしてトランプ政権下でのアメリカに幅広く目を配りながら、変容するアメリカの今を掴もうとするものです。


大井赤亥「オバマ政権を視る」は社会価値観、経済、外交の三点からオバマ政治を肯定的に捉えるもの、森原康仁「オバマ政権の理念と現実」はオバマの経済政策に焦点をあてながら政治のリーダーシップと市民社会の民意の重要性を指摘している。


れらとは対照的に、P・カズニック「バラク・オバマの悲劇」はオバマ外交の「失敗」と問題点を列挙するいわば「労作」であり、「オバマ時代」をノスタルジックに回顧するアメリカのリベラル系メディアに対するいわば「解毒剤」といえよう。


現代アメリカの社会運動の磁場を伝える論考としては、マニュエル・ヤン「不動産詐欺師とニューディーラーの亡霊」、高祖岩三郎「アメリカにおける社会運動の地平」。高祖さんは、昨年(2016年)、アナキスト人類学者D・グレーバーの大著『負債論 貨幣と暴力の5000(Debt)』を共訳で以文社から刊行されており、あわせて参照されたい。


トランプ政権下での展望については木村朗「トランプ新大統領と世界秩序の大転換」が、オリバーストンやカズニックなど米国の批判的知識人のトランプ評を反映しています。


もちろん、オバマ政権に対する評価には、本特集執筆者のあいだにも差異があるが、執筆者間の差異や多様性は、もとより本号を企画した狙いの一つでもあり、現実を捉える複数の解釈を提供する本特集の利点であると考えている。


井隆志さん、平井玄さんなどの連載、天野恵一さんによる道場親信追悼、白川真澄さんによる塩川喜信追悼など、もちろんその他の論考も充実しています。

           ***


『戦後思想の再審判』の際も感じたが、一人で論文書くなら、なんでも自分の好きなようにできる。しかし、多人数で作り上げる論文集や雑誌は、なんでも自分の好きなようにはできない代わり、一人ではできない大きな仕事ができる。それを実感した雑誌作りであり、その共同作業のなかで、自分も確実に成長できたと思います。


白川編集長、昨年9月渡米の際に現地の人脈をご紹介いただいた武藤一羊さん、PP研事務局の横山さん、無給での寄稿呼びかけに応えていただいた執筆者の方々、企画の段階でアドヴァイスをいただいた多くの方々に感謝します。


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by akai1127ohi | 2017-02-08 00:17 | Comments(0)
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