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Modest Comments on contenporary politics by Akai OHI (Twitter:@AkaiOHI)。
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「雲の下」のオバマ

2013年冬、ワシントンの国立歴史博物館(The National Museum of American History)を訪れた際、展示の最後の部屋(20世紀展示)に入ると、突如、巨大パネルでヒトラー、ムッソリーニ、東條英機がそびえ立ち、その向こうに小さく広島の原爆投下の展示があって、しばし立ち尽くした経験がある。

その時に感じたのは、広島で思春期を過ごし、原爆を考えることが自身の社会科学への関心の出発点になりながらも、どこかこの人類的悲惨に対して、アメリカの立場から見れば、それを正当化できる材料などいくらもあると自覚させられるような、そんな思い。端的にいって、その時に感じたやり場のない強い感情は、アメリカに対して「よりも」、日本をそのような戦争へ引きづり込んだ、当時の日本軍部に対する怒りだった。

こんなバカな侵略戦争していたら、そりゃこうなるだろう。
こんなバカな戦争しているから、こんなバカな結末になるだろう、というような。

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写真はいずれもワシントンの国立歴史博物館

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広島への原爆を伝える8月8日の米国紙

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第二次大戦後のアメリカ覇権主義が目立つゆえに少し忘れられがちですが、第二次大戦で、米国の参戦がなければ、ナチも日本軍国主義も止められなかった。ナチスを実質的に東で叩いたのはソ連ですが、それも米国が参戦しなければ、欧州はナチとソ連の共同分割は十分にありえた。

米国はルーズヴェルトが死んで、三流俗流政治家(hack)のトルーマンになって、ナチス打倒の余勢をかって、冷戦後の対ソ戦略を睨みながらの原爆投下。

これは本当に人道的犯罪であり、これを批判する上で私も人後に落ちませんが、枢軸国の馬鹿げた所業を前提とすると、向こう側にもそれを正当化する材料は枚挙にいとまがない、という自覚もあります。

             ***

にわかに現実味を帯びてきたオバマ広島訪問。

オバマが謝罪するとかしないとか、私としては、それほど重要なこととも思えません。オバマは原爆投下の時に生まれてもいないのだから、国家の形式的指導者というだけで「無理やり言わせて」誰得?というような。

原爆切手(1995年)に見られるように、いつも原爆を、「雲の上」から眺めてきたアメリカ。
一度、「雲の下」を訪れ、その視点から物を見ることは、形式的な政治セレモニーに過ぎないとしても、「来るだけでも価値がある」と思える。オバマ来広が今後、どのような政治的帰趨を生み出すかは未知数ですが、私は、オバマは信用できる人間だと思います。それゆえあえて、「信用してみる」という方に賭けたいと思う。

               ***

現職米国大統領の来広は(ヒラリーの外交現実路線を予測するに)、これを逃すとしばらく数十年ないだろう。そして、ただでさえ、過去の問題が未解決のまま、新たな問題が出現する人類。今、広島という「過去の問題」で変化がなければ、このまま単に「歴史」となるだろう、という思いもあります。

その政治的波及方向は不明だが、私としては、オバマ来広が肯定的な方向に展開されうる可能性の伸び代を、最大限に生かしたいと思う。
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by akai1127ohi | 2016-04-12 18:10 | 政治時評 | Comments(0)
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