Modest Comments on What I Have Read


Modest Comments on contenporary politics by Akai OHI (Twitter:@AkaiOHI)。
by akai1127ohi
プロフィールを見る
画像一覧

政治時評(34)ー「読売系保守」は「産経系右翼」から距離を取れ

第一次安倍政権(2006-7年)の外交政策ブレーンには、桜井よし子、葛西敬之など「産経系右翼」と北岡伸一、柳井俊二など「読売系保守」が、岡崎久彦氏などを媒介に混在並存していた。だが読売系保守の一部は、対米配慮を欠いたまま安倍首相に無責任な対外強行路線を入れ知恵をする産経系右翼に対してにがり顔を見せる場面もあった。たとえば北岡伸一氏もその一人だったろう。

第一次安倍政権の政策を支えたイデオロギーの内、読売系保守の絶対的枠組は「日米同盟」であり、米国に心中では複雑な感情を抱きつつ、その則を越えなかったといえよう。他方、産経系右翼は、基本的にその桎梏を承認しつつも、靖国史観や東京裁判の見直しに触れ、ややもすれば「政治」よりも「信条」を優先し、日米安保体制よりも皇国史観の地金をチラ見させていた。そのことによってアメリカとの関係では危ない火遊びを自制できずにいた。読売系保守と産経系右翼との間には、権力を媒介にした支配層という同床と同時に、微妙な違いがあったといえる。

2012年の自民党政権復帰と第二次安倍政権の外交イデオロギーは、一気に産経系右翼の比重が増え、恥ずかしげもなく粗暴な妄言を国際的に繰り返している。麻生ナチス発言が飛び出した集会のメンバーを見れば、産経系右翼の狂信の度合いは読売系保守に比べ「桁外れ」であった。

朝日(8月10日)の北岡伸一氏による「集団的自衛権 全面解禁」の提言は、第二次安倍政権の安定と一人勝ちの中で、読売系保守が産経系右翼になし崩し的に寄り切られる形で、両者の間の最後の違いを失いつつあるという感を抱く。

集団的自衛権の行使は、長年アメリカが日本に求められてきた項目であるが、目下、北岡氏の提言やそれに基づく自民党政府の積極姿勢は、相撲でいえば「うっちゃり」に似たものといえよう。腕力では劣勢な小兵力士が、その細い腕で相手の力を借りながら土俵際で相手そのものを覆い返す仕業であり、 アメリカからの「外圧」の利用を通して日本の対外的軍事活動の突破口を探ろうとするものであろう。そして、そのような集団的自衛権の行使を、アメリカは望んでいないだろう。

中韓との関係悪化に加え、自由や人権を重んじる米国や欧州まで敵に回せば、日本は孤立と破局の道であろう。その帰結は避けんとする狡い親米リアリズムは、現代日本の根本的桎梏であると同時に、読売系保守の最後のバランス感覚ではなかったか。読売系保守は、いい加減に産経系右翼から手を切れ、と諫言したい。
[PR]
by akai1127ohi | 2013-08-11 00:35 | 政治時評 | Comments(0)
ブログパーツ
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
メモ帳
最新のトラックバック
venusgood.com
from venusgood.com
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..
愛国心を育てる名言
from 愛国心を育てる名言
愛国心を育てる名言
from 愛国心を育てる名言
愛国心を育てる名言
from 愛国心を育てる名言
イカー!イーカチュー!!
from イカチュウ
総員第一種戦闘配置!!
from 司令
しょーすしょすしょすw
from びえぶ
ちょちょちょ(^^;
from さい8
ライフログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧