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政治時評(20)―安倍首相の「書生論的タカ派主義」と民主党のバランス感覚

山口参院補選で民主党敗退(4月28日)。

やや予想以上の大差(江島氏29万:平岡氏13万)とはいえ、安倍政権の比較的「順調」な政権運営、首相地元、自民支持率46%の山口県という条件では、結果自体は元来予測可能だったと思える。であればこそ、「自民圧勝」、「参院選へ自民加勢」、「無残に散った平岡氏」という読売産経メディア報道は認識として単純すぎるし、それ自体が世論を作りだす一つの意図と思える。

昨年の山口県知事選(山本氏25万、飯田氏18万)同様、今回の補選でも、山口県の岩のように固い保守地盤を感じさせる。だが同時に、県知事選後も山口に腰を据えて地域に根差した活動を展開し続ける飯田哲也氏、民主党リベラル派の代表的人物であった平岡秀夫氏、そして脱原発ミニ集会を繰り返してデモの先頭を歩いた菅元首相の姿など、硬い保守地盤を打砕く、「涓滴岩を穿つ」がごとき動きも生まれており、それらの意義に大に期待したい。

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「安全運転」はどこへやら。自民党の風向きは、もはや右傾化へ傾斜する安倍氏を牽制する自制能力、自重機能を欠いている様相である。安倍氏の政治に並々ならぬ危険を感じるのは、そのタカ派思想が遠大深淵からというより空疎観念的だからであり、現場的ではなく書生論的なゆえだ。戦争を知ったもののタカ派主義ではなく、知らない者のタカ派主義、本当は脆く空疎凡庸な人間の軍事傾斜主義と感じさせるからである。

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他方、民主党の細野幹事長はあいかわらず慎重に立ち位置をめぐり行ったり来たりのバランス感覚をとっているが、右傾化に対する批判的言明は比較的基軸が定まってきた。海江田代表も96条改正反対を明示化するなど、相対的にリベラル路線への傾斜を比較的強めている。もちろん、長島氏や(表向き沈黙の)前原氏など保守系議員の反発はあるが、参院選までは相対的にリベラル傾斜しつつあるプラグマティスト執行部が乗り切るのではないかと感じる。

三年間の民主党施政の「混乱」を積極的に擁護する立場ではないが、新参者の民主党による政治「混乱」なるものは、保守系メディアやネットなどいわば「文化装置」によって作られたものという側面があった。加えて、その「失政」に対する世論の制裁は十分すぎるほど受けてきた。

リアリズムを欠いて著しく右傾化した自民党に対し、民主党はかろうじてバランス感覚を保っている。腐っても野党第一党にいる。そろそろ民主党に対するメディアや有権者の風向きも変わってしかるべきと感じる。
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by akai1127ohi | 2013-05-02 13:07 | 政治時評 | Comments(0)
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