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政治時評(19)―「誰得?」の4・28主権回復行事と安倍政権「信条ファナティズシム」への危惧

4・28「主権回復の日」式典は、「安倍色は参院選まで自制」のなかで見せた「勇み足」なのか、それとも、一つ勇み足した途端、やはり自己信条へどめどなく傾斜してしまったのか。安倍氏は案の定、なぜ前回の政権が失敗したのか学ばないまま、結局、空疎な自己信条を幼稚に吹聴した「一回目」に戻りつつあると思える。

4月28日「主権回復の日」行事は、沖縄に対して言語道断の発想であるのはもちろんのこと、米国との関係で見ても、米国による占領施政から、第二次大戦の連合国(United Nations)の正統性、あるいは「東京裁判の見直し」にもつながりかねない方向性で、米国に対しても「無用の」刺激や一抹の危惧を与えるものと思える。「主権回復の日」式典は、方々を刺激するだけで益のない、いわば「誰得?(誰が得する?)」の行事といえよう。

それにもかかわらずかかる発想を打ちだす点に、安倍政権が、功利打算に基づく「リアリズム」で(すら)なく、むしろ、相変わらず産経文化人のイデオローグに囲繞されて自分たち特有の「物語」に心酔していく、「自己信条ファナティシズム」に近いことを示唆していると感じる。

                    ***

安倍氏はこれまで、現行の日米安保体制の「片務的性格」(日本が一方的に守ってもらっていて、アメリカを守ってやっていない性格)を「双務的」なものに変えなければいけない、という論理から、集団的自衛権や憲法改正を口にしてきた。この論理はやや理解できまいままでいたが、しかし結局、それも「祖父岸信介の意志を継ぐ」というような、極めて個人的な思い入れによって、岸の使った「片務性」「双務性」議論を口にしているだけだであろうと拝察する。

岸信介は古い時代の政治家だから、日本を米国と軍事的に「双務的」関係にしたい、できるものなら言葉通り互角対等の関係で覇権を競い合いたいという、いわば「大東亜共栄圏主義」の名残/地金があった。首相就任後、訪米の前に東南アジアを歴訪して関係強化を図ったのも、経済的理由と同時に、「アジアの盟主」としての日本を再構築したかったものと思える。

その後、状況は大きく変わった。アメリカは唯一の超大国で、日本がそれと軍事的経済的に「伍す」というのは、常識では考えられなくなった。中国の台頭によって、日本が「アジアの盟主」なる自己認識を吹聴するのも憚れるようになった。安倍氏は、このような変化にやや鈍感なまま、ただ岸のヴォキャブラリーを口真似している。

だから、今、状況を無視して安倍氏が日米同盟の「双務的性格」をいうことは、そんなことは全くありえないのに、論理的には皮肉にもチョムスキー氏が主張するのと同様、ニューヨークやパールハーバーに日本の自衛隊(安倍氏流には「日本国防軍」)の在米基地を要求することになると思える。現実的にはありえないのに、その方向に向いた理屈を使っていることになる。

それゆえ、安倍氏の発言は、「日米同盟」の深化といいながら、ところどころでアメリカをイラっとさせている。

安倍氏の発想は基本的に空虚で、何より現在日本がおかれた時代的状況をほぼ無視している。一部の「お友達」や産経文化人と共有された特殊な「物語」のなかに生き、国政をその「物語」の実現手段にとして個人的に利用している。安倍政権では、日韓・日中はもとより、米国との関係も最終的には大変危くなると、強く危惧し警鐘したい。
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by akai1127ohi | 2013-04-27 12:14 | 政治時評 | Comments(0)
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