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Modest Comments on contenporary politics by Akai OHI (Twitter:@AkaiOHI)。
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政治時評(13)―「国防軍」という非合理

かつて自民党が「保守」政党だった時は、言葉でうまく本質を誤魔化そうとした(euphemism)。戦争を「有事」といい、侵略を「進出」といい、軍隊を「自衛隊」といい、本質をオブラートで包むことによって、統治を「円滑」に行おうとしてきた。だからこそ加藤周一が、「言葉の本質を批判的に吟味せよ」といったのだろう。

今、自民や維新は、逆に言葉に自分たち固有の信条を込め、言葉で自分たちの信条を開陳している。言葉は、「耳ざわりの良さ」で本質を糊塗する手段、「円滑」な統治のために婉曲的に使う媒介から、自分たちの右翼心情をダイレクトに開陳表明するための媒介になっている。自衛隊を「国防軍」といい、中国を「シナ」といい、等。

「自衛隊はすでに実質上は国防軍だから名前も『国防軍』に変える」というのは、リアリズムからは導出されない論理と思える。自衛隊がすでに「国防軍」だというのなら、なぜあえて一定の批判を承知してまで「言葉」を変えるのか。実質的に国防軍である存在を、「自衛隊」という名前で多数の人々が実質的に許容している現状を、何ゆえ冒険的に変更するのか。そこにあるのは、「保守」のリアリズムの放棄であり、自己信条への非合理的執着と思える。
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by akai1127ohi | 2012-12-19 03:15 | 政治時評 | Comments(2)
Commented by gureneko at 2012-12-20 01:42 x
 最近の私は、「自衛隊が国防軍になったら軍国主義的だから大変だ!」という言説に対し、「エエィ!自衛隊が国防軍とは名目のみならず実質的にも違うという前提で物事を語るこいつは、政府の手先に違いない。許せん!」という切り口での批判が無い事に、少々驚いています。
 そういうタイプの左派は既に壊滅してしまったんでしょうかね?
Commented by akai1127ohi at 2012-12-23 04:08 x
「保守」に代わる「右翼」ないし「極右」の興隆にともない、冷戦を背景にしていた従来のイデオロギー構図が変容しつつありますね。
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