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Modest Comments on contenporary politics by Akai OHI (Twitter:@AkaiOHI)。
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政治時評(11)―日本政治の「ヘゲモニー」と政権交代の教訓

政権交代から3年、この間、民主党は大きく変容した。1999年の国旗国歌法採決(民主党議員の賛成45・反対46)に見られる様に、民主党は元来、憲法やナショナリズムといった「価値観マター」では文字通り折衷的であった。換言すれば、「伸ばし方」次第でどちらに転じる可能性を孕んでいた。鳩山内閣、菅内閣においては、民主党の「折衷的力学」の党内つなひき自体が、その「第二自民党化」を最後のところで押し留めていたと思える。しかし、野田政権での初の靖国参拝は、この3年間の民主党の性格変容を示していよう。

政権交代後の民主党は、選挙を通じて突如に議会多数派「のみ」を握った政治勢力が、旧権力との繫がりの残る①メディア、②官僚、③地方自治体など所謂「ヘゲモニー」の中で、いかに不安定で脆弱であるかを示したと感じる。民主党は面白いように「右寄り要因」に揺さぶられ、引きずられ、変容していった。

沖縄基地問題や「脱原発」をめぐり大手保守系新聞による民主政権批判は熾烈であった。朝日も中途から政権批判に転じた。理由を異にしつつも、前衛政党や週刊金曜日などによる政権批判も鉾を緩めぬものであった。結果的に、イデオロギーのマクロな力関係の中で、それらは基本的に「右寄せ要因」に沿う形での「民主党降ろし」へと糾合されたといえよう。

40年に渡り「政府与党」として自民党と共同で統治を担ってきた官僚も、全体としては新政権に不信的、非協力的だったと思われる。「公務員叩き」に乗じるかのごとき民主党の未熟な「政治主導」がさらに事態を悪化させた。

中央政権は交替したといえ、都道府県など地方自治体においては自民党が首長、議会は保守系過半が占める自治体が多く、新政権をボディブローのように苦しめた。典型的には玄海原発再開をめぐる佐賀県知事であり、「思いつきで決定を押し付ける中央政権・振り回される地方」という構図を醸成した。基地問題をめぐる沖縄の仲井間知事も同様であり、本来は県内移設やむを得ずと踏んでいたところ、鳩山政権の突如の「県外・国外」方針表明によって「二階に上がって梯子を外された」形となり、むしろ鳩山政権の足を引っ張っる対応に転じた。

メディア、官僚、地方自治体など所謂「ヘゲモニー」が喧伝する「政治不安」の中で、民主党は面白いように変容していった。自民党「風」にやらないと=日米安保構造と経財界という桎梏に順応しないと政治が『安定』しないという、日本の上部構造を取り巻く強靭な磁場を身をもって「学習」したと思える。

日本の有権者が初めて実現させた本格的政権交代は、もはや終りを告げんとしている。その失望と間隙をぬって維新と自民党の提携が模索されている。私は元来民主党にそれほど期待もしていなかったので、今失望もしていない。だた、政権交代「失敗」が、実に大きくの学ぶべき教訓を残したことだけは確かであろう。
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by akai1127ohi | 2012-08-16 01:05 | 政治時評 | Comments(0)
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